初桜にごり酒 と 天平にごり酒
初桜にごり酒 と 天平にごり酒
活性の生酒を半年以上冷蔵庫で寝かせてみました。
まず、初桜にごり は も在庫ありませんが、試験的に寝かせていたものを飲んでビックリ。
春先には荒々しかった味が非常にまるくなっています。春先のピリッとしたおいしさも良かったんですが、おちついた熟成がある、今も同様の価値があります。来年は若干数ですが、生熟成で秋ごろに販売しようと思うのです。
櫻田さんのお酒は、全般にというかいつも、新酒の状態より、少し熟成したほうが、おいしくなります。
櫻田さんのところの、看板純米酒「大慶」も同じで、新酒の状態より少し熟したほうが、おいしくなります。
純米の無濾過生原酒(新酒)なんかは、どこのメーカーでも比較的人気があり、売りやすいのですが、「大慶」に関しては、新酒の状態より熟したほうが、おいしいという私の判断と杜氏さんの判断によって、あえて商品化していませんでした。
さて、
もうひとつの天平にごり酒
昨年のデキが非常に良かったのですが、今年はちょっと甘みが足りなく苦い印象が強かったこのお酒。冷蔵庫で放置しておりましたが、「初桜にごり」の変身があまりに凄かったので、この天平にごりも変身しているのでは?と思って飲んだのでした。
はい。
若干ですが、変身しておりました。
今の状態の天平にごりは たとえると、
『生ビールのような味わいの日本酒』です。
メロンっぽい味や、グレープフルーツっぽい味もするのですが、
かき混ぜると若干の活性が残っており、今までに味わった事のない、日本酒なのにビールの味わいです。
春先の状態よりは確実においしくなっています。
720ml1000円ですから飲んで損はないです。
ということで、
活性のにごり酒が 生で熟成すると、味は変化し、面白い可能性を秘めているんだと知った最近です。
偶然にも先日仕入れたお酒
成政 秘蔵純米にごり生原酒720ml 1,650円
これも企画している人は、生で熟成したにごり酒のおいしさを知っているんでしょう。
天平にごり は とにかく、変わった味で、ビール風味ですから、ごくごく喉越しの楽しむように飲めます。非常に滑らかに口に入っていきますが、アルコール度数が18度ほどありますので、あまりにビールのようにグビグビ飲むと、危険です。ほどほどにしないといけません。口当たりも非常に良いんです。
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