これはフィクションです(食に携わるものとして)
みなさんそれでも大手だから安心だ。小さいものよりマシだと思うかもしれませんが。
たとえばAE社さん、と取引している会社Aさん。
はじめてAE社さんと取引開始した時は、大口取引にそりゃ喜びました。自分の商品が認められたような気分で喜びました。
これまで小さなお客さんをたくさん持っていたのですが、
いっきにまとめて売れる方が楽ですので、これまで育ててもらった小さなお客様より好条件でAE社にせっせと商品を卸すようになりました。
そして数年。A社はすっかりAE社の売上に頼る会社となってしまいました。
ある日、AE社さんは「商品を安くしろ」と要求してきました。
AE社さん「嫌ならいいんだよ。別の会社をあたるから」
A社「分かりました、なんとかします」
A社にとって、大口AE社の値引き要求を今更、断ることは出来ません。
今ではA社の売上の柱はAE社です。
A社はしぶしぶ要求を受け入れるしかありません。
さて、けっきょくこのシステムなんです。大きなものが小さな下請けさんに値引き要求をした時に、小さなものはもう断れないところまで来てしまっている現実。
企業努力の限界を超える要求まで平気でしてきますから。不正の文字が頭の中に浮かぶ経営者さん。
大口AE社さんだって、大口S&さんと競争しております。
お客様のためを大義名分に下請けを叩いて叩くのでした。
大きな会社が大きくなりすぎました。小さな会社が少なくなりました。
私は小さな会社を支えたいです。大手ばかりの世の中になってしまったら…。
日本酒も焼酎も、汚染米が使われておりましたね。小さなところですか?大きなところですか?
フィクションですけど。
当店の場合ですが、大口のお客様には昔から気をつけております。
その昔、当店も大口のお客さんに大幅な値引き要請をされた事があったようです。
寝る間も惜しんで、作業したそうです(私はまだ酒の宮崎にはいませんでした)
大口のお客さんに頼るより、小さなお客さんをたくさん持つ、そんな意識が社長に生まれたのでしょうね。
ですので、無茶な要求はやはり断ります。そりゃ、大きな売上は欲しいですけどね。
かつて、大幅な値引きを要求してきた取引先はもう会社がなくなりました。
父親は時々言います。「あの時断ってよかった」と。
「あの時、大口のお客さんに頼っていたら、今の宮崎は無かっただろう」と
小さなお客様が大切という事は、私もず~っと思っております。
で、無意識なのですが、小さな蔵元さんと取引して、小さな蔵元さんを信じるのです。大きなものとは距離を置くのです。
大きな組織やら、会などには属さないのです。ですので、限定流通品みたいなものが当店になかったりもします。でもそれでいいのです。お客さんは限定流通品を欲しがりますけどね。
踏み絵を踏まなくても生きていければそれはそれでいい事です。
どうしようもなくなるまでは、どこの傘下にも入らないのです。
今日も電話がありました。
「○○ーショッピングの取次ぎですが…」
「御社のHPについてお話があるのですが…」
何回断っても断っても、お誘いがあります。
私は要らないんです。大きな売上、大きな集客など。
でも月に一回くらいは、お誘いが来ます。一応話は聞いてあげます。
今日は思いっきり電話を無視して接客しておりました。
「大根、半分に切りますよ」って電話で聞こえるように言ってやりました。
取次ぎさん「あっ今、忙しかったですか?」と言っておりましたw
ちゃべちゃべと書くのですが、余計なお世話ですが、
当店取扱いの蔵元さん、業者さん、くれぐれも大手さんのあま~い誘惑には耳をかたむけないで下さい。
好条件は最初だけで、道が付き、取引のボリュームが増えると、だんだん条件は厳しくなりますから。
ちなみに信用できる蔵元さんの話。
「昔、大口の取引先から何回も誘われました」
「そりゃ、喉から手が出るほど、取引したかったけど、今では断ってよかった」
そんなことを言っておりました。○平さんですけどね。
結論、食の安心を求めるなら、小さなものかしら?大手に比べて安くないけれど。
これは私のブログであり、フィクションです。
自由に書かせてもらいます。
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